お彼岸の結婚式は非常識?お祝いごとはNG?招待状には一言お詫びを!
お彼岸は春と秋、2回ありまして、それぞれ春分、秋分を中日とした前後3日間のことです。
2016年の秋のお彼岸は中日が9/22なので9/19~9/25までがお彼岸となります。
最近はお彼岸自体を知らない方も多いので、
ちょうどその時期に式場の予約をしてしまい、両親に伝えたときに「お彼岸なのにどうして」
と言われて初めて気づくこともありますよね。
でも実際お彼岸中に結婚式に参列したこともあるし、絶対ダメなことなんでしょうか?
お彼岸中に結婚式をあげることやそもそも何故お彼岸中にそういったお祝いごとをしては
いけないのか?をご紹介します。
お彼岸に結婚式は非常識?
忌中(きちゅう:死後49日間)にあげる結婚式とは違いお彼岸中の結婚式は仏教的な禁忌事項ではありません。
なので絶対的なタブーではないのですが、
お彼岸中はご先祖様のお墓参りをしたり、法要を行う方もいます。
それはお彼岸中(9/19~9/25)であれば秋分(9/22)の日でなくても大丈夫なのですが、
もし秋分の日で毎年お墓参りをしている方だと予定をずらしてもらわないといけなくなります。
なかなか全員の都合を考えて日取りを決めるのは難しいと思いますが、
招待する側のマナーとしてゲストに来てもらいやすい日にするのが思いやりです。
ご友人等若い方だけだったらそこまで気にする必要もないかと思いますが、
ご親戚の方だったり会社の上司の方で少しお年を召している方だったら
お彼岸の行事を行う可能性もあります。
他の日と比べると迷惑をかける可能性がある日ということは間違いありません。
もしその日に思い入れ(誕生日、記念日など)がないのであれば出来ればお彼岸を避けて
日取りを変更されることをおすすめします。
また地域柄、お彼岸中には結婚式をあげないというところもありますので、
お互いのご両親に確認しておいた方が良いでしょう。
非常識かどうか、ということで見ると
そう思わない人が多いかもしれないですが、「非常識だと思う人がいる」可能性もあります。
ご両親に「お彼岸なのに・・」と言われているのであれば、ご両親は良く思っていないと思うので
やはり日取りを変更される方が良いかなと思います。
(逆にお互いのご両親が了承し、地域柄気にすることはないのであれば、多少迷惑をかける人が出るかもしれないですが、
決行されるのもアリでしょう。)
そもそもお彼岸にお祝い事はOK?
お彼岸だからお祝い事はいけないというしきたりはありません。
ですが、お彼岸とはご先祖様を供養し、ご先祖様や仏道に思いをはせる期間です。
昔はお彼岸になると他の雑用はストップして、お寺やお墓参りにいったり、写経したりして
精神を修養していました。
そのような時に結婚式等のお祝いごとがあると、落ち着いてご先祖様のことを思ったり、仏道について考えたり
できないので、お彼岸中にあえてお祝いごとを入れるようなことはしませんでした。
お彼岸中にお祝いごとを入れてこなかったので、お彼岸≒慶事NG という認識のある方もいらっしゃいますが、
決してダメではないんですね~。
ただ、この時期は上記の通りお墓まいりに行ったり、彼岸法要に行ったりする方がいらっしゃるので
あえてお彼岸に慶事を入れなくても良いかなぁと思います。(外せない理由があるなら別ですが)
お彼岸に結婚式をする際は招待状に一言添えよう
9/22が結婚されるお二人のどちらかの誕生日だったり、付き合った記念日だったり、仕事の都合だったり、
はたまた式場がお彼岸ということで割引があって安かったり・・etc
色んな理由から日程を変更できない場合、招待客の皆様に一言お詫びを入れることで
「何も知らない非常識な夫婦」と思われなくて済むでしょう。
お詫びは招待状に一言添えるような形ですると招待客全員に伝えることが
できるのでおすすめですが、
親戚など近しい人には直接電話などで先にお伝えしておくとより良いです。
招待状には
「お彼岸のお忙しい時期に申し訳ございませんが、仕事の都合上と式場の空き具合により
この日に挙げることになりました。ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、
ご参列いただけましたら幸いです。」
「お彼岸でお忙しい時期に挙げることになってしまい申し訳ございません。
お付き合いをした記念日に挙げようということになり、この日になりました。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご参列いただけましたら幸いです。」
etc・・・
というような内容を招待状の本文に入れるか、又は付箋として入れるか
式場のプランナーさんと相談して決めていくと良いですよ~。
また結婚式当日は、ウエルカムスピーチで再度お詫びの言葉を一言入れると
更にGOODです。
「本日はお彼岸でお忙しい中、また暑さも残る中私たちの結婚式にお集まり頂きまして
誠にありがとうございます・・・」など。
さいごに
せっかく気に入って決めた式場の日取りがお彼岸だった・・・
しかも両親には良い顔されなかった・・・
なんてショックですよね。
日取りを変更しても二人の間で問題なければ(式場の都合もありますが)とやかく言われない為に
変更した方が良いとは思いますが
どうしても譲れなかったり、式場の他の空きがなければ上記のような対策をして挙げても
良いんではないでしょうか。
お彼岸だから行けないという人も出てくるかもしれませんが、
お彼岸じゃなくても来れない人は来れないですし。
喪中のように身を慎まなければいけないということはないので、
いけない日に挙げているということでもありません。
周りの方が理解してくれて素敵な結婚式になることをお祈りしています。